過去ログ - インデックス「――――――あなたと、私」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/04/20(月) 00:03:47.69 ID:YJZuZ5vJ0
「……ごめんなさい。でも……」
直後だった。天井から吊り下げられているスピーカーからあの声が流れ始めた。
『そして、歩いてくるなりナイフで母の胸を一突きにしたそうです』
インデックスはゆっくりと立ち上がりじっとスピーカーを見つめていた。
『疲れて眠っていた兄の喉を深く掻き切ると、弟は最後に父の元へと向かったのです。
父は必死に中学生になったばかりの息子に呼びかけましたが、弟は何も答えず父を刺殺しました』
通路を歩いていくと、やはり下へと降りる階段があった。
インデックスは迷わずに降りていく。
『殺された母親は、妊娠中だったそうです』
ドアを開く。同じ通路を歩いていると、本棚から一冊の本が抜け落ちてきた。
手に取って細かく確認する。タイトルはなかった。
無題の本をぺらぺらと見てみるも、全てのページが白紙だった。
『また、その付近ではつい先日も妹が姉を絞殺するという事件が発生しています。
これは一人の男性を巡る痴情の縺れとされていますが、同日には僅か九歳の女の子が二歳になったばかりの弟を撲殺するという事件も起きていて……』
インデックスの手があるページで止まった。
そのページはやはり白紙で何も書かれてはいないが、栞のような一枚の紙が挟まれていた。
そこには『返却期限 七月二十日』とあった。
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