20:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:43:05.83 ID:wUkTsMkL0
「……なんですかそれ」
志保が鞄についている黒猫のストラップを握りました。
小さい呟きにどこか強い語気がありました。
「うーん、口癖かなぁ?」
プロデューサーは能天気に答えました。
ポリポリと頭をかくその姿にあまりに邪気が無かったので、志保は言及する事がめんどくさくなりました。
「はぁ……まぁいいです」
出口へ向かう途中、志保が立ち止まりました。
振り向かず、でもどこか逡巡している後ろ姿でした。
「どうかした?」
「……ごちそうさまでした」
そういって簡素なドアを開きます。
静かにドアを閉めて、聞こえないように呟きます。
「お腹いっぱいです」と。
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