過去ログ - 【モバマス】夏樹「だりーに壁ドンしてみた」【R18・百合】
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6: ◆.SNq56nb7mzL[saga]
2015/04/22(水) 23:21:37.57 ID:nsJh/zmko
「なぁ、だりー… わかんないか、この状況…?」
「状況って…」

顔中を真っ赤に染めて、李衣菜が視線を横に走らせる。

「なつきちにいじめられてる…」
「ばーか、違うよ」

(いや、ある意味そうか…)

口では否定ながらも、心の中では肯定して、夏樹が次のステップに移る。

「なぁ、だりー。キスしてくれよ」
「え、ええッ!?」
「見ての通り、両手が塞がってるからさ、だりーからキスしてくれよ」
「わ、私から!?」

李衣菜が、ごくり、と喉を鳴らして夏樹を見る。

夏樹の顔は李衣菜を見下ろす形で正面にあるから、自分がほんの少し背伸びをすれば、問題なく口唇を合わせることができるだろう。

しかし…

(こ、この状況では恥ずかしすぎるんですけどッ!!)

“いつもの様に”ベッドか、あるいはイチャラブ用のソファであれば、李衣菜からキスをねだることすらあるが、
この異様な雰囲気の中、言われるがままにキスをするのは恐ろしく恥ずかしい。

さらに、

(キスしたら、何されるかわかんないし!?)

多田李衣菜にとって木村夏樹は、ガチロッカーとして憧れの存在であり、さらに、頼りがいのある姉貴的な存在でもある。

そんな夏樹に、こんな状況で言われるがままにキスをするのは、なにか本能的な危険を感じた。

「あ、あのさ… キスするならベッドで…」
「だりー…」

なんとか状況を打破しようとする李衣菜に、夏樹のハスキーなイケメンボイスが降り注ぐ。

「アタシは、今、お前とキスしたいんだよ… 早くしてくれよ、だりー」
「はぅあ…!」

中性的でイケメンな夏樹に、急接近した真顔でそんな事を言われ、李衣菜の心音がさらに高鳴る。

「き、キスぅ?」
「…………………」

さらに無言で顔を近づけられ、とうとう李衣菜は覚悟を決めてしまった。

(あ… これってもしかしてロックな状況なのかな…?)

珍しくご名答ないつもの思考を経て、李衣菜の口唇が、スッ、と夏樹のソレと合わせられる。

「ん…」
「ぁ……」

いつものように、軽く触れ合った口唇は、しかし、次の瞬間…

「んんぅッ!?」

これまで感じたことが無い“肉の感触”が、李衣菜の口唇を割って口腔内に侵入してきた……





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