過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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7: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:51:13.70 ID:+4eN97YB0
 え?
 今の分かったの?
 わたし全っ然分かんなかったんですけど。

「流石にアレじゃ分かんないよ……」

 ですよねー……そうですよねー。

「いや、だからさ……その、奉仕部はやっぱ、三人いねぇと、だろ? 由比ヶ浜の気持ちには応えられねぇけどよ……お前が居て、雪ノ下が居て……それで本物、だと思ってるから」
「ヒッキー……」

 結衣先輩は口元を押さえ、瞳には再び涙が滲んでいた。
 分かりますよ結衣先輩!
 わたしも、先輩……、って気持ちです今!

 最初からこれだけ素直だったらよかったのに……。

「そうだね……そうだよねっ! 行くっ! 行くよっ! 明日も、明後日も、毎日……絶対っ! 行くっ!」
「そう、か。よかった……」
「ありがと、ヒッキー……。ヒッキーがそうやって言ってくれなかったら、あたしやっぱ、行ってなかったと思うんだ」
「い、いや、これは……俺の自己満足だから」
「違うよっ! だって、あたし嬉しいもんっ! だから、違うよ」
「……そうか?」
「そうだ! あ、バス来ちゃった……」

 え、もう?
 本当に待たないじゃん……あ、いや、意外と十分以上経ってた……時間が進むのって早いなぁ。

「じゃ、ヒッキー、また明日ねっ!」
「おう、また明日」

 バスに乗り込み去っていく結衣先輩を見送り、先輩も自転車に跨る。
 いやぁ……清々しい。
 こんな清々しい失恋があるのは知りませんでした。

 あ、じゃなくてっ!



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