過去ログ - 【艦これ】キスから始まる提督業!【ラノベSS】
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251: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:36:16.36 ID:B9l9bnRFo
「でも、私たちの力は・・・あの赤城さんですら不安定で」

「なら、僕が引き出してあげる・・・いや、引き出してあげたい、かな」


以下略



252: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:39:09.35 ID:B9l9bnRFo
少年の碧く澄んだ目と私の視線が重なります。

まるで鎮守府の外に広がる、あの広い広い海へと吸い込まれたようになって、私はしばしの間固まってしまいました。


以下略



253: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:42:21.99 ID:B9l9bnRFo
感情表現が下手なのは、いつも五航戦のあの娘とぶつかってしまうことで自覚しています。


そんな私が今日、秘書艦の仕事を買って出たのは赤城さんを気遣ってのこと。

以下略



254: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:51:23.94 ID:B9l9bnRFo
第四章 初仕事!


夕暮れに染まりゆく鎮守府の一室で、私はあれから落ち着きなく、そして落ち着いて仕事を続けました。

以下略



255: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:52:55.26 ID:B9l9bnRFo
「燃料、弾薬・・・備蓄がこれだけなのに出て行くのは・・・。よく今まで持たせていたな」

「出撃回数に遠征回数は・・・含まれてない。遠征に対して艦娘側に支払われる報酬・・・」

「バケツっていうのは・・・?ああ、そういう・・・これだけは潤沢だな、人間が使わないからか」
以下略



256: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:55:02.20 ID:B9l9bnRFo
上官とするには頼りない幼い少年だと思っていました。私が教えて、手伝わなければと。

赤城さんも、いくらかはそう思ったからこそ私にお願いをしてきたのでしょう。

どうやら私たちは、その傲慢な優しさを改めなければならないようです。
以下略



257: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:55:50.48 ID:B9l9bnRFo
「あの、提督・・・もうこんな時間なのだけれど」

「加賀さん!」

「きゃっ」
以下略



258: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 22:59:36.23 ID:B9l9bnRFo
碧い瞳の中に夕暮れのオレンジがキラキラと輝いて、こちらを見上げていて。

開け放った窓から流れ込む風が少年の柔らかい髪を揺らしている様に・・・ああ、言葉が見つかりません。

反射的に掴まれた腕を引こうといてよろけた私に、今度は私が、私の手を掴んだままの少年をぐっと・・・この身に引き寄せた形になってしまいました。
以下略



259: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 23:00:46.15 ID:B9l9bnRFo
「でも」
「え?」


冷静な判断が出来ない私は、後の始末を少年に丸投げすることにしました。
以下略



260: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 23:01:43.51 ID:B9l9bnRFo
見方によっては私と提督が抱き合っている様に見えることでしょう。

生意気にもワナワナと震える手で私たちを指差し、目尻を釣り上げて・・・いつもの甲高い声が部屋に響き渡ります。


以下略



261: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/05/11(月) 23:04:49.09 ID:B9l9bnRFo
必死になってわざとでは無い事を主張する少年の後ろ姿を見ながら・・・。



私には向けなかったそんな困り顔を、あの娘には向けるのね。
以下略



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