69: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:16:59.42 ID:MtcZiBY50
???『あら、カレン。今日は遅めだったわね』
ぺらぺらと、自然な英語を話して女性は口にし、私達へと振り向く。
正確には英語かも分からなかったんだけど、多分英語のはずだ。
カレンちゃんはイギリスから来たんだから。
70: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:19:32.87 ID:MtcZiBY50
カレン『ただいまデス! 今日はこのホノカを待ってて、ちょっと遅れマシタ!』
カレンママ『ホノカ? ああ、あの話によく出てくる子ね。初めまして』
座ったまま丁寧に頭を下げるママさん。
71: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:25:21.07 ID:MtcZiBY50
カレンママ『で、どうして穂乃花さんが来てるの?』
カレン『ディナーを一緒に食べようと思って。いいデスカ?』
カレンママ『……いいわよ。けど急な話ね。何かあったの?』
72: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:26:19.49 ID:MtcZiBY50
カレン『ホノカは私の彼女になりマシタ!』
カレン「付き合っていると言いマシタ」チラッ
――。
73: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:27:00.42 ID:MtcZiBY50
カレンママ『まさかカレンは、男の子だったの……?』
真剣な顔で投げられた問い。
カレン『……違いマス』
74: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:28:32.26 ID:MtcZiBY50
穂乃花「か、カレンちゃんのママ、なんて言ってるの?」
カレンママ『なるほど……可愛い』
カレン「デスよね! あ、ホノカ。今ママ、ホノカのことを可愛いって言ってマシタ」
75: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:31:39.91 ID:MtcZiBY50
穂乃花「カレンちゃん? どうなったのかな?」
カレン「え、と……お付き合いは許されマシタ! それと、これからが大変――かもしれないと」
穂乃花「わーっ、本当にっ? よかったよー」
76: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:40:28.83 ID:MtcZiBY50
カレン「ホノカ? いきなり固まってどうしマシタ?」
穂乃花「今、カレンちゃんのママさん日本語話したよね?」
カレン「日本語? あっ、忘れてマシタ!」
77: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:42:30.37 ID:MtcZiBY50
カレンちゃんのお部屋は綺麗だった。
至って普通な勉強机、可愛らしいマット、ベッド。
一人の部屋にしてはやっぱり広くて、西洋風な感じで――なんだか、童話とかで出てきそうな部屋にも思えた。
普段のカレンちゃん通り、可愛くて綺麗で……すごく、いいにおいがする。
後回しにしていたけど、入ってすぐ気になったのは部屋の香りだ。
78: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:44:37.15 ID:MtcZiBY50
カレン「あー……そういえば、クッションもテーブルも他の部屋に持っていってしまいマシタ」
カレン「ええと、あそこでいいデスカ?」
お客さんを床に座らせるのも――なんて思ったのかもしれない。
79: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/07/06(月) 03:46:59.20 ID:MtcZiBY50
穂乃花「じゃ、じゃあ、お邪魔します……」
ベッドに腰掛ける。それだけなのにドキドキと胸が高鳴り、身体がこわばる。
一度大きく息を吐いて吸うと、私はカレンちゃんのベッドに座った。
わー、柔らかい。すごくふかふかだし、寝心地がいいんだろうなぁ。
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