過去ログ - 本田未央「プロデューサーって、結婚してたんだー」【デレマス】
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11: ◆.SNq56nb7mzL[saga]
2015/04/26(日) 14:23:46.75 ID:cTJxDZdxo
***

〜後日〜

「ええ〜〜〜〜〜!! 女避けぇぇぇ!?」
「はぁ… 実を言えば、そういうことです」

「この前のエレベータの件でお話があります」とプロデューサーに呼ばれた私は、
開口一番にしょうもないネタバラシを受けた。

「芸能プロダクションで働いていますと、『色んな方』から『色んなお誘い』を受けることが多いので…
 外回りをする際は、そういった『お誘い』を防ぐために、左手薬指に指輪を嵌めることにしているのです」
「そ、それって、効果あるの…?」
「はい。流石に既婚者と思われれば、あの… 『そういったお店』に誘われることはありませんから…」
「でも… なんでそんなことを私に…?」
「いえ… 千川さんから、少々アドバイスを頂きましたので…」

ああ、なるほどー、と私は納得した。

大方、「誤解がこじれる前に、本田さんに説明しておきましょう」とでも言われたのだろう。

「なーんだ、それじゃやっぱり私の勘違いかー」
「…失望させてしまいまして、すみません」
「いやいや! こちらのほうこそ、下衆な勘ぐりをしてすみません!」

互いに頭を下げて、そして、心の中で安堵する。

(話を大きくしてなくて良かった… 大事になるとこだった…)

そうなる前に、未然に止めてくれた千川さん、沙理奈さん、瑞樹さんに感謝しないと…

うーん、ああいう大人の女の人に、いつかは私もなれるのかなぁ…?

うーむ、うーむ、と悩んでいる私に苦笑を向けると、プロデューサーはポケットから見覚えの有る指輪を取り出して、左手の薬指に嵌めた。

「ああ、それそれ、それだ」
「はい… 外回りに出ますので、早速使わせていただきます…」

そう言って、部屋から出ようとしたプロデューサーは、しかし、ドアの前でぎょっとした顔で立ち止まった。

そして、その視線の先には…

「その指輪… やっぱり、プロデューサー…」
「終生の番いを見出し稀人よ…(ご結婚されてたんですね…)」
「あ… いや、これは…」

助けを求めるようにプロデューサーが私を見る。

…外に出て嵌めようよ、プロデューサー………



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