過去ログ - 本田未央「プロデューサーって、結婚してたんだー」【デレマス】
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3: ◆.SNq56nb7mzL[saga]
2015/04/26(日) 14:19:46.75 ID:cTJxDZdxo
私の名前は本田未央!

トップアイドル目指して、ここ346プロダクションで日々元気に頑張っている新人アイドルだ!

私の所属する“シンデレラプロジェクト”は、346プロの中でも新しい部署で、そこには私を含めた14人のアイドルと、
美人なアシスタントのお姉さん、そして、私たちのプロデュースを担当するプロデューサーがいる。

プロデューサーは、いかつい外見とバレー選手のようなのっぽさんで、見た目はすごーく怖いお兄さんだけど、
14人のアイドル一人ひとりのことをちゃんと見ていてくれる、すごく頼りがいのある人なのだ!

そして、いつも通り346プロのCPルームの出社したある日の事…



「わぁ、遅刻遅刻〜!」

注意されない程度の早足で、シャンデリアが眩しい1Fホールを突っ切る。

「そこのエレベーター、まったぁ!!」

閉まりかけのエレベーターにちょっと待ったコールをすると、中に誰か居てボタンを操作してくれたのか、ドアがゆっくりと開いてくれた。

「ふぅ… ぎりぎりセーフ…」

「やはり未央さんでしたか。あまり、ホールでは大声を出さないように」

「あ、プロデューサー… ごめんなさい!」

エレベーターで一緒になったのは、大柄長身な我らがプロデューサー。

ぶっきらぼうな無表情は相変わらずだが、微妙に表情が柔らかくなっているような気がする。

「…気をつけます。それと、おはようございます!」
「はい、おはようございます」

長身をきっちりと折って礼をする。

こういうところは、最初会った時から変わらない、プロデューサーの真面目な、そして、気持ちの良い部分だ。

「ん… あれ…?」

プロデューサーに習って私も頭を下げたのだが、視線の端が何か異質なものを捉えた。

「んー? うむむーー?」

いったいこの違和感はなんだろう?

不思議に思ってキョロキョロと辺りを見回していると、不意にプロデューサーが私に背を向けた。

「あれ、どうしたのプロデューサー?」
「あ、いえ… なんでもありません…」

そう言って、僅かに身じろぎするプロデューサー。

しかし、私の両眼共に2.0の視力は、ポケットに収納される前の、とある装飾品を見逃さなかった。

(あ… 今、左手の薬指から指輪を取った…!)

得心と共に、軽くないショックが私を襲う。

そりゃ、プロデューサーを男性としては見ては居ないけど、
親以外で今のところ一番身近な“異性”がそういう装飾品をしているというのは、けっこうショックだ。

「…それでは、私は少し寄るところがありますから」

最上階のCPルームに昇る前に、プロデューサーがエレベーターから降りる。

私は次第にこみ上げてくるドキドキワクワクを押し込めながら、やはり早足でCPルームへと向かった。


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