4:名無しNIPPER[ ]
2015/04/26(日) 20:33:05.76 ID:eM9XkrPr0
私は電に導かれて講堂へ向かう。講堂にはすでに135人の『艦娘』が直立していた。
私は厳粛な空気の中、壇上に上がる。歯を噛みしめ、目を細めることで堅い表情を作っているが、実際は相当緊張している。
「私が、このA鎮守府の提督として着任した谷川だ。諸君に求めることは、私への信頼、そして諸君同士の信頼。信頼なくして物事を成すことはできない、特にそれが、生死の狭間に立つ、戦争なら――」
私は『艦娘』に向かって敬礼をする。即座に『艦娘』も、私に敬礼する。
一糸乱れる連帯。見ていて気持ちがいい。私はゆっくり手を下ろした。
「以上! 各自自室に戻り、司令を待て。解散!」
「はい!」
『艦娘』の、一糸乱れる応答の後、彼女たちは小走りで講堂を出ていった。
中には先ほどの電や、彼女に近い年の『艦娘』も多くいる。そんな子も、軍隊の一員として、規律を正しているのだ。
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