過去ログ - 葉山「やはり俺の青春ぼっち化計画はまちがっていた」
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15:名無しNIPPER[saga]
2015/04/26(日) 20:53:03.36 ID:1N31uuSe0
F移動は自転車

サッカーでもそうだが、レベルが高くなるに連れて集団競技では一人だけ突出しても余り効果はない。カウンター戦術では稀に上手く行くこともあるが。

ポイントを取る人間が一人では繰り出す戦術が限られてしまう。故に孤立する。対策を取られやすい。

つまりレベルの高い孤高者とは最速ということになる。バスや徒歩で周囲が友人間での雑談に勤しむ中、もしくは部活動の中で青春の汗を流す中、颯爽と駆け抜けて帰路につく。これらにおいて自転車は最適な移動手段といえる。流石比企ヶ谷。俺が認めるだけの男である。

たしか家にもスポーツタイプの自転車があったな。妙にタイヤが細かった気がするがまぁ問題はあるまい。次からは自転車通学だ。

一色「せんぱーい!」

比企ヶ谷「さよなら」

一色「はい!さようならー!って違いますよ!なに普通にスルーしようとしてるんですか!自転車止めてください!」

比企ヶ谷「お前生徒会はどうしたんだよ」

一色「もう終わりました!あ、先輩に会うために早く終わらせたんですよぉ〜?」

比企ヶ谷「お前あんまり変な無理するなよ」

一色「え?それってひょっとして心配する素振りを見せてカッコいいアピールしてます? ごめんなさいちょっと無理です気持ち悪いです」

比企ヶ谷「じゃそういう事で」

一色「だーかーらー! お願い事があるんですってば!」

比企ヶ谷「なんだよ?」

一色「実はサッカー部の備品の一部が足らなくて。帰りに買っていこうかと思ってるんです。先輩手伝ってください」

比企ヶ谷「はぁ?生徒会ならまだしもサッカー部の事なら俺関係ないじゃねぇか」

一色「ダメですか?」

比企ヶ谷「ああ、ダメだ。それこそ葉山を誘ってやれ。ため撮りしたアニメを消化せねば」

一色「グスン……もういいです。生徒会の権限で先輩の自転車通学禁止にしますから」

比企ヶ谷「えぇぇ……」

一色「……ウルウル」

比企ヶ谷「わかったよ付き合えばいいんだろ?」

一色「あ、それ口説いてますぅ〜」パァ

比企ヶ谷「帰ろうかな」

一色「嘘ですって先輩!ありがとうございます!」

比企ヶ谷「まぁ俺もイヤホンついでに買うか」

……。比企ヶ谷も気の毒だな。一色は確かに可愛いがあのテンションでは比企ヶ谷も手に余るだろう。

やはりあいつの気持ちをわかってやれるのは俺しか

雪ノ下「なにしてるのかしら?」

葉山「ゆ、雪ノ下さん!?」

雪ノ下「そんな隅っこでボーっとしてるなんて。まるで比企ヶ谷君ね」

オイナンデオレノタイイクノジュギョウノヨウスヲシッテイル

葉山「い、いや……」

雪ノ下「皆帰ってるみたいだけど、あなた帰らなくていいの?」

葉山「これから帰るよ……す、すまない」

雪ノ下「別に心配で言ったわけじゃないわ。視界の端に引っかかって邪魔だっただけ。掃除しきれなかった埃のようなものよ」

葉山「埃か……そうかもな」

雪ノ下「?」

葉山「なんでもない……じゃあ」

皆の知る葉山隼人として話すのはこれで最後かもな。


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