過去ログ - 【安価】レイ「 ごめんなさい……こんな時、どんな顔すればいいのかわからないの 」
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90:シンジは俺の嫁 ◆tzbka.uV0LH5[saga]
2015/04/29(水) 02:05:03.75 ID:nayzxuGS0
初めて見る父の笑顔。少なくとも自分の記憶にそれはないものだ

初めて見るレイの笑顔。それも確実に見たことがなく、おそらく他の誰にも向けられたこともないであろうもの

そしてさらに思い出す。カードを届けた日、本部内で移動中にしたレイとの会話


レイ『 ……あなた、碇指令の子供でしょ? 』

シンジ『 うん…… 』

レイ『 信じられないの、お父さんの仕事が 』

シンジ『 ……!当たり前だよ!あんな父親なんて… 』


自分は父への複雑な感情から、反発するようにそう言った

レイが振り返る。エスカレーターを数段上がってシンジのすぐ目の前に来ると


――――パンッッッッ………!!!


無言でその頬を張って、先に行ってしまった


シンジ『 ……………… 』

シンジ⦅ ……………… ⦆


混乱


シンジ『 ……………… 』

シンジ⦅ ……………… ⦆


思案


シンジ『 ……………… 』

シンジ⦅ …………!……あぁ… ⦆


解明


シンジ『 なぁんだ。そっかぁ 』


そういうことだったのか。やっと理解して、意外とすんなり納得できた

互いにだけ向ける笑顔。見せる感情

危機があれば迷わず助け、手に火傷を負い。侮蔑されれば怒り、想いのあまりに侮蔑した者を叩く

つまり、碇ゲンドウと綾波レイは、実の息子という『だけ』の自分なんかよりもとても強い絆で結ばれているのだと

そこには確かな信頼と真情があって、『愛』があるのだと

あの二人こそが親子ではないか

気にもかけてもらえない碇シンジなんかより

あの、二人の方が


シンジ⦅ 不思議だ……嫉妬すら湧かないや。憎めもしない ⦆


この後、零号機の再起動実験が行われ、無事成功する

そしてそれを中断させるのは八面体の未確認飛行物体

第五の使徒と判明し、彼は戦場へ


シンジ⦅ 僕は、どうすれば……… ⦆


少年の静かな絶望を意識ごと吹き飛ばすには、使徒の放った加粒子砲は充分過ぎた


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