過去ログ - 【安価】レイ「 ごめんなさい……こんな時、どんな顔すればいいのかわからないの 」
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92:シンジは俺の嫁 ◆tzbka.uV0LH5[saga]
2015/04/29(水) 04:21:51.33 ID:nayzxuGS0
トウジ、ケンスケ、ヒカリ、男子A、女子Aが、やがて一斉に考え始める

前述の通りこのクラスに母のいる者はいない。義理の母もだ

だから他のクラスの友人や、後輩に先輩、さらに学校以外での知り合いとの話した記憶からも必死にかき集めた


トウジ「 うぅぅぅぅぅん……………アカン、ワイはようわからへんわ。すまんな、シンジ…… 」

男子A「 私は、そうだな……他から聞いた話で纏めると、お母さんというのもやはり人それぞれで、接っする態度も様々だそうだ 」

ヒカリ「 私も同じようなものよ。愛し方、っていうのも難しいわね……ごめんなさい、たぶん、それも人によると思うわ 」

女子A「 わ、私のお友達のお母さんはねっ!なんていうかその、とても優しい感じだったよ!?言葉も丁寧なんだけど、む、無邪気なところもあるの! 」

ケンスケ「 ……うん。やっぱり、人間だからな、必ずしもこうだって決まってるわけじゃないんだろ。でもさ、碇 」


各々、母親について自分が知る限りのことをシンジに教えてくれた

ケンスケだけはそこで一度言葉を切って、シンジと目を合わせてから言った


ケンスケ「 母親……家族って、誰もが最初に触れる愛だ

      このクラスの奴だけじゃない、他にも、その最初の愛ってのを知らない人は沢山いる

      俺たちはセカンドインパクトやその後のごたごたで喪ったけど、それ以前にも災害だってあったし戦争だってあったからな

      けど、皆いつか大人になって、子供を産むかもしれないんだ。そして自分が親にならなくちゃいけなくなる

お前の言う母親は当然女の子がなるもんだけど、男だって父親になるんだ。一家の大黒柱〜なんて言うけど、まぁそれも人それぞれだな

     なのに、あって当たり前の参考にするものは満足に揃っちゃいない。両親ともがいなかったら尚更さ

     んで、あってもその通りにすりゃ良いってもんでもないとくるから 」


ケンスケ「 ……長い前置きだけど、結局はさ?

      自分で、子供をちゃんと見て理解してやって、子供にも本当の自分を見せることができて。ああ、これでいいんだなって確かに思えたら 」

ケンスケ「 それが、母親で、父親で、家族なんじゃないか? 」



シンジ「 ………うん。そうかもしれない…… 」

シンジ「 ……僕は、それでいいのかもしれない……! 」

シンジ「 僕は……………っ!! 」



キィーン コォーン カァーン コォーーー……ン


と、そこでチャイムが鳴ってしまった

時計を見れば当然針は午後の授業の十分前を示していた

シンジの、その見たこともない程輝く表情に、トウジ達はこれ以上掛ける言葉を見つけられなかったが

取り敢えずは、心の中で⦅がんばれ⦆とだけ応援した





放課後。荷物を無駄のない動きで素早く纏めると、夕日の熱がまだじりじりと蝕む中をシンジは綾波宅まで全力で走っていったという __ネルフ保安部談


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