9: ◆AX0WXwbpwQT/[sage]
2015/04/27(月) 19:27:09.86 ID:p35VhuQcO
第一章『雨の中の少女』
ある放課後私は、先生に怒られ罰として図書室の掃除をやらされた。まったくもってめんどくさい……。
本当は、やるはずだった私の友達は図書室に行く途中に消えてしまった。私は、明日の朝にでも怒ってやろうと決めてせっせと掃除を始める。
掃除をやって、棚をふき、本を並べる。あとは、窓拭きだけだった。普通の雑巾じゃ綺麗にできないだろうと私はおもい新聞紙をちぎって息をかけながらふいていく。
外は雨だった。激しく降っていた。そういえば今日雨がふるとかいってたなぁ…とか、濡れて帰るしかないかなぁ…?とか考えながらふいていたら…
目の前に女の子が居た。
私は、驚きしりもちをついてしまった。女の子は窓をトントンっと叩いている。
(窓を開けてほしいのかなぁ?)
っと思いながら窓の鍵をあける。開けてあげると女の子は微笑む。そして、私にこう言ってきた。
「アソボ?」
私は、一瞬戸惑い返事をしてあげる。
「今は、掃除中だからダメ」
女の子には、悪いがこっちだって忙しいのだ。遊んでいる暇などないことは自分が一番理解している。
「アソボ」
女の子が私の手をつかんでくる。それも、ものすごい力でグイグイとやってきた。とうとう頭にきて怒鳴ろうとしたとき私は気づいてしまった。
ここが三階と言うことを
気づいたとき背筋が凍った。だって今女の子が立っているのは三階の窓。大人でさえ上れないのに……
そう、感じている間にも力はどんどん強くなる。そして、また女の子が口を開く。今度は、ドスが入った声で
「アソボォ?」
おわり
13Res/7.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。