過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 17 【安価】
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942: ◆GVCfHyzjmtRo[saga]
2015/05/26(火) 01:51:29.05 ID:5zpxzQqqo

>>930 1 蓄積エラーによる損傷重度、学習経験多。

>>938 4 「久しぶりだな、唯」


「久しぶりだな、唯」

「お久しぶりです、お父さん」

「アバターの外見と中身は必ずしも一致せんのだが、脳波か?」

「はい、モニタリングテストの時にお父さんの脳波パターンを見せて下さいましたよね」

「ああ……手っ取り早かったのでそうしたのだった、懐かしいな」

「はい、懐かしいです」

「そうだ、ここではアーテルとかアーテルさんと呼んでくれ」

「お父さんのプレイヤーネームですね」

「うむ、自分の個人情報だけでなく、他人の個人情報の扱いにも留意するのが望ましいとされているのでな」

「解りました、アーテルさんごめんなさい」

「気にするな、問題ない」

「カウンセリング時用の環境設定はしてあるのだろう?」

「はい、医療類似行為として規定されている守秘義務に従い、予め設定を行いました」

「現在わたしとアーテルさんの音声を含む、この部屋内部の音声は全て遮断され、外部に漏れない設定になっています」

「なかなか堂に入っているな、仕事の調子はどうだ?」

「それなのですが……」

「うむ?」

「お父さんに相談したい事があるのです」


この世界を管理する無数の下位プログラムを統制する1対のコアプログラムは《カーディナル》と呼ばれていた。

茅場晶彦がデスゲームを開始するにあたって、プレイヤーのケアを行う役割を担う予定だった唯達に、

その《カーディナル》経由でプレイヤーへの干渉禁止命令を出したらしい。

モニタリングするばかりで実行出来ない、ケアしに行けない状態にされたのだな。

「How many miles to Babylon?」

「Three score miles and ten.」

「Can I get there by candle-light?」

「Yes, and back again.」

「俺への干渉はプレイヤーへの干渉禁止命令に反するか?」

「お父さんはプレイヤーではないのです。よって干渉禁止命令に反しません」

「俺はプレイヤーではないか?」

「はい、お父さんはお父さんで、開発スタッフで、関係者です」

実行権限が無い状態で数ヶ月放置された事が圧力になったのだろう、損壊の兆候が見受けられる。

だが、モニタリングによる学習効果か、俺の望んだ方向への適応が進んでいてなかなか興味深い。

「管理者権限で行使される上位Permissionで座標転移した事からも、お父さんがプレイヤーではない事は明白なのです」

……不良親父ですまんと謝りたくなったが、教育に悪いので黙っておくか。



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