過去ログ - 響「・・・強くなりたい」 響鬼「よろしくっ、シュッ!」
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5: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/28(火) 21:08:00.76 ID:7uE2/9QY0

「攻撃隊、発艦始めてください!」

「さあ、やるわよ! 攻撃隊、発艦!」

祥鳳と瑞鳳が弓から何本も矢を放つ。放たれた矢が艦載機へと変わり、駆逐艦達を襲い始める。

無論模擬弾ではあるが、当たるとそれでも多少は痛むし汚れもする。駆逐艦娘達は必死になって空爆を回避し、模擬弾を当てようと機銃を構える。

その中でも、響の奮戦は凄まじいものがあった。フィギュアスケートの如く海を滑り、爆撃を回避しながら次々と艦載機に弾を浴びせてゆく。気がつけば、あっという間に艦載機達は響によって全て撃ち落とされた。

「響ちゃん、最近頑張って演習してるのです」
落ちた艦載機達をトンボ釣りしながら電が言う。彼女は姉妹艦の活躍に素直に感心していた。

「なんか切羽詰まってるようにも見えるけどねー」と雷。
彼女は響がまたヴェールヌイに戻るのではないかと心配していた。当の響は何も言わず、無言でトンボ釣りをしている。

「響、悩み事なら私を頼ってくれていいのよ? なんせ私が一番上のお姉ちゃんなんだからね!」と暁。
長女らしく振る舞い、妹の肩を優しく叩いた。

「う、うん・・・。ありがとう、私は大丈夫だから・・・」
姉にそう言い残すと、響は再び海原へ躍り出た。

次は軽巡との訓練を始めた。明らかに格上の相手だったが、響はそれでも引けを取らない。

暁達は、どこか必死の様相を見せる響を不安そうに見つめていた。


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