過去ログ - 提督「AFは真水が不足している?」
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13: ◆5yEVDhCu02[sage]
2015/04/29(水) 08:23:54.15 ID:fFukE+RwO
おまけ
金剛「AFは真水が不足しているってなんデスカ?」
龍驤「当時の帝国海軍が本国に打電した暗号を解読したものやな」
金剛「暗号デスカ?」
龍驤「そうや。当時米国では、日本の暗号を解読し、AFという所に日本が奇襲を仕掛けて来るちゅうところまではわかっとった。もちろんおおよその日付までな」
金剛「それはすごいデース!」
龍驤「せやけど、AFがどこを指しとるかまでは解読できんかったんや」
金剛「OH! 流石帝国海軍の暗号デース!」
龍驤「まぁな。当時、帝国海軍の使ってた暗号は、決して時代遅れのものなんかではなかったんや。米国にも負けてへんかった」
金剛「でも、場所はわからなくても、日付はわかったんデスヨネ?」
龍驤「せや。暗号ちゅうんは、どんなに優れていても、時間さえかぇればいつかは解読できる。実は当時海軍の使っていた暗号は、帝国陸軍に解読されとった。せやけど海軍はその事実を黙殺したりもしとるんや」
龍驤「まぁ米国はもっとその解読に十分な手間も暇もかけてたんやね」
金剛「日本は米国の暗号を解読しようとはしなかったデース?」
龍驤「そりゃあもちろんやったわ。せやけど、米国ほど時間も人員も割かんかった」
金剛「どうしてデース?」
龍驤「それはあれや。卑怯やという考えがどこかにあったからや」
金剛「卑怯、デスカ?」
龍驤「せや。事前に相手の動向をコソコソ探るのは卑怯。正々堂々戦って決着をつける。それが正しいと、みんなどこかで思ってたんや」
金剛「OH! たしかにそうデース! なんとなく卑怯な感じがしマース」
龍驤「まぁ、他にもいろいろな理由はあるけど、ともかく日本はあまり相手の暗号を解読することには力を入れとらんかったわけや」
金剛「理解できマシタ!」
龍驤「話が逸れたな。どこまで話したんやったっけ?」
金剛「AFの場所以外はほぼ解読できていた、というところまでデース」
龍驤「ほかほか。まぁ、奇襲相手と日時がわかっておっても、場所がわからんとあんまり意味ないやろ?」
金剛「まぁそうデスネ」
龍驤「そこで米国は一計を案じたんや」
金剛「どうしたデース?」
龍驤「あえて暗号化せず平文で、ミッドウェーは真水が不足している、って打電したんや」
金剛「それでどうしたデース?」
龍驤「もちろん日本かて相手の打電には気を払っている。まして平文だから、内容はすぐにわかった」
龍驤「それでその米国の打電を盗聴した日本の担当者は、まんまと相手の思惑に乗っかるかたちで本国に報告したんや。AFは真水が不足している、ってな」
金剛「OH! それでAmericaにAFがMidwayを指しているとわかってしまったデスネ?」
龍驤「せや。これで米国は、日本がいつどこに奇襲を仕掛けてくるかを事前に知ることができたっちゅうわけや」
金剛「それはnot goodデスネ」
龍驤「まぁな。この情報戦の敗北がミッドウェー敗戦の一因となったのは確かやな」
金剛「unfortunateデスネ」
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