過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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39:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:52:53.26 ID:ecQ0BIE6o
由比ヶ浜達と連絡は取るが、なるべく人に見られない方が良さそうだな。俺はトイレの個室に鍵をかけると由比ヶ浜にメールを送信する。

由比ヶ浜からの返信は短く了解。の文字だった。顔文字もないあたりあいつらも緊張しているのだろうか。

結局その日は大きな進展もなく、また俺に声をかけてくるような輩も存在しなかった。まだ初日だしな。そんな毎日見てるような暇人は俺らだけで充分だろ。

二人とは別行動となっているので、部室には当分寄らず材木座と帰宅する。話をしながら見慣れないやつが辺りにいないことを確認しつつ、胸を撫で下ろし家へ帰る生活だ。奉仕部への入部前の状態に戻ったが、こんな形で戻ることになるとはな。

具体的なアクションがあったのは、三日後。クラス外の人間が教室の前側出入口あたりに数人程度来ている。

数人程度の女子が休み時間になると現れては消えてを繰り返しているようだ。

俺はというと教室内であれば誰かしら目撃者が出ることもあり、いつも通り文庫に目を通しているフリをしながら音の出ていないイヤホンを耳に掛け様子を探る。

だが、良い意味で期待外れなものばかりだった。

あの写真は奇跡の一枚のようなものだ。端的に言うと普段の俺はあんなに背筋を伸ばすこともなければ、顎を引いて歩くことなどまずない。そういう普段の所作が異なるだけで印象は変わる。なんともおかしな話だ。動いている俺を見てある種の期待外れという反応を示すものがほとんどだった。

結局そういうところで判断されることを喜ぶべきか嘆くべきかはいったん置いといて、俺自身の身の危険はそこまで高くなさそうだということが分かっただけまだいいのかもしれない。


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