過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
1- 20
75:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/05/01(金) 00:09:54.34 ID:mO4k107Zo
翌日から声掛けは始まった。当初は葉山から声をかけて貰ったことで多少明るく見えたが、俺や川崎にまで挨拶されると何やら思うことがあるのか一人呟いている姿が散見された。

その後は徐々に葉山と俺の関連を察知したのか、陰鬱に塞ぎ込むようになり影を潜めるどころか負のオーラを纏うようになった。

そして効果を裏付けるように声掛けが始まってからは俺への直接的な被害は被っていない。

沈静化も葉山から声掛けが始まったことによる自尊心の回復なのか。俺らからの声掛けによる疑心暗鬼によるものか、それは本人しかわかりえない。

相模はもはや何と戦っているのだろう。己の自尊心の回復なのか、クラスにおける地位の向上なのか、俺への復讐なのか、それら全てなのかキッカケを意識しているのかもわからない。だがもう後には引けないのだろう。相模の姿を見れば追い詰められたであろうことが俺以外でも明らかだ。

だから準備を進めることにしよう。最後の舞台の主役にはきっと悲劇がお似合いだ。

「八幡よ、今日こそ来るだろうか」

「わからん、だが行動を移すならそろそろだ。あいつは追い詰められている。間違いなくな」

「しかし、現場待機も四日目となると我も集中力が続かん」

「そう言うな。終わったらまたラノベのダメ出しをしてやるよ」

「八幡、我を労る気無いな」

教室のベランダで俺と材木座は待機中だ。俺がもうそろそろだろと思ってから四日目を迎えた。逆にすぐ来ないのであれば葛藤でもしているのだろうか。出来れば来ないに越したことはない。だがその時は来た。俺の全身からスーッと熱が冷めていく。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
100Res/74.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice