過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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86:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/05/01(金) 00:17:43.56 ID:mO4k107Zo
「……今日は振らないのかよ」

「いやー、若干トラウマができて先輩には強気に出れなくなってしまいまして」

「悪かったよ。もうしないだろ?俺もするつもり無いっての」

「それはわかりません。人は間違えたり失敗しますし、私はつい調子に乗ることもありますから」

清々しい笑顔で言われても反応に困るんだが。これ以上穿られると流石に間が持たないので勢い良くマッ缶を流し込む。

すると隣に立っていた一色は距離を詰めて耳元で囁く。

「だから、次は優しく叱ってくださいね」

甘える様な声音に俺は顔を背け、空を仰ぐ。こんな時はきっと小悪魔めいた笑顔でからかっていることを、俺は知っている。

教室での過ごし方も平常運転に戻った。授業以外リラックス出来ないブラック企業生活から抜け出せたことは俺にとって大きな意味がある。

普通の生活が如何に大切なものであるかなどと噛みしめるつもりは一切なかったが、今回の事で一層就職への気概は離散した。両親が大変な思いをして養っている事に感謝し、その思いに報いることなく俺は怠惰な生活を夢見る。


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