過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる -SS速報VIP

過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる

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218:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:53:54.41 ID:6n7CyrW5o
どのように作ったかは俺も気になる。黙って聞いていると雪ノ下が話しかけてきた。

「比企谷君。いえ…八幡。体の具合は大丈夫かしら。主に胃とか」

なんてことを言うんだこいつは。てゆーか八幡て、それ本気だったのかよ。

以下略

219:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:54:27.08 ID:6n7CyrW5o
「あら、由比ヶ浜さんの料理の腕前を知っていれば当然の心配じゃないかしら」

「そういえばイベントの時も結衣先輩にはケーキに触らせないようにしてましたねー」

「うぅ…うー！」

以下略

220:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:55:01.57 ID:6n7CyrW5o
「いや旨かったって言ってるだろ…。凄い成長だと思うぞ、また作ってくれよ、な？」

「ひ、ヒッキー…！うん…わかった…」

素直だなぁ。またうるうるし始めた。

以下略

221:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:55:29.15 ID:6n7CyrW5o
「そ、そう！それ！ゆきのん！ヒッキーのこと…はち…はちまんって…」

「何かおかしいかしら？私のことを雪乃と呼ぶことを許可したのだから、私にだってそう呼ぶ権利があるはずだわ」

許可とか権利とかこいつは本当に…。

以下略

222:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:55:59.95 ID:6n7CyrW5o
「わ、私も実は慣れていないわ…でも、そういうものなのでしょう？親愛を感じる相手とは気楽にファーストネームで呼び会うって、本で…」

おっと雪ノ下さん、それは俺が小学生の時に通った道ですよ？

友達の作り方、とか本で探したりしたことないんだろうなぁ。普通の人は。

以下略

223:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:56:29.34 ID:6n7CyrW5o
「あのな雪ノ下、別に仲がいいからって無理矢理呼び方変えなくてもいいんだぞ」

「…でも…」

声が弱々しくなっている。自信が持てないんだとわかる。

以下略

224:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:56:56.84 ID:6n7CyrW5o
「…間を取ってハチ、というのはどうかしら？」

「絶対嫌だ無理だ」

なんの間を取ったんだよ。ハチってお前俺を忠犬にしたいだけじゃないのか。

以下略

225:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:57:28.84 ID:6n7CyrW5o
「私は先輩ですねー。あ、私のことはいろはでいいですからね？」

「あーはいはい、わかったよ…」

一色は唇を尖らせて俺の返事への不満にぶーぶー言っているが、雪ノ下はいきなりガバッと顔を上げる。びっくりした…。

以下略

226:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:57:57.04 ID:6n7CyrW5o
由比ヶ浜のほうを見ると困ったような笑顔で頷いてくれた。

また優しさに甘えることになってしまった。

由比ヶ浜ごめん、また別の形でお詫びするから。

以下略

227:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:58:35.37 ID:6n7CyrW5o
「お前らに一応言っておくが…慣れるまでは俺も恥ずかしいんだからな…」

いや本当に。葉山や戸部とは違うんだぞ俺は。

三人が顔を見合わせてクスクスと笑い始める。

以下略

228:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/03(日) 18:59:03.21 ID:6n7CyrW5o
孤独という強さ、それは確かにあって、俺はもう手放してしまったものだ。

だが、失ったと同時に俺は新しいものを手にいれた。その実感がある。

それを言葉にするととても陳腐で、耳障りがよくて、曖昧なもので、消えてしまいそうだけど。

以下略

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