過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる -SS速報VIP

過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる

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286:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:48:55.33 ID:NLvs0nEVo
あんた、ちょっとジャンプしてみな、とかそんなの。

いやそんなわけねぇんだけどな。最初の印象こそそんな感じだったが、今はもう家族思いの優しい子だと俺は知っている。

「別にいいぞ、そのくらい」

以下略

287:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:49:53.75 ID:NLvs0nEVo
「えと、その、あり…」

「あ、すまんちょっと待ってくれ」

川崎が言いかけた言葉に口を挟む。

以下略

288:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:50:39.66 ID:NLvs0nEVo
川崎の言葉はたどたどしいままだ。心なしかトーンも下がっている。

「そか、どういたしまして。じゃ、行くか」

「…うん…」

以下略

289:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:51:27.59 ID:NLvs0nEVo
教師の目は届かないであろう場所に、川崎は所在なさげに立っていた。

「お待たせ」

川崎は後ろの荷台に黙って座る。

以下略

290:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:52:10.02 ID:NLvs0nEVo
保育園へ向けてペダルを漕ぐ。

前の時と同じでお互い無言だ。無言がさほど苦にならない、この辺りも俺と川崎は似ている。

保育園までの道半ばあたりで後ろから声が聞こえた。

以下略

291:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:53:01.93 ID:NLvs0nEVo
顔がお互い見えないのが救いだ。動揺を悟られずに済む。いやもう遅いか。

冷静に、いつも通りに、と心掛けて口を開く。

「んなわけねぇだろ…そもそも彼女なんか今までいたためしがねぇよ…」

以下略

292:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:53:35.72 ID:NLvs0nEVo
腰のあたりに引っ張られるような感触があった。

少しの時間を空けて、背中を指でなぞられるような感触が追加される。

「…くすぐったいんだが…」

以下略

293:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:54:13.24 ID:NLvs0nEVo
保育園に着くと川崎は自転車を降りて、待っているけーちゃんを迎えにいった。

川崎とけーちゃんを待つことしばし。二人が仲良く手を繋いでこちらへ歩いてくる。

「ほら、けーちゃん、はーちゃんだよ。挨拶」

以下略

294:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:54:50.99 ID:NLvs0nEVo
川崎と目を見合わせて首を傾けていると、もしかして、と思いあたることがあった。

眼鏡をはずしてみる。

「はーちゃんだ！」

以下略

295:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:55:34.24 ID:NLvs0nEVo
横で川崎は声を押し殺すようにして笑っていた。ちょっと、ちゃんと教育してもらえますかこの子。

「そうだよねー、別人みたいだよねぇ、あっははっ」

我慢できなくなったのか楽しそうな笑い声が漏れる。俺なんで笑われてるの…。

以下略

296:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/05(火) 02:56:55.68 ID:NLvs0nEVo
妹がいることもあるのだろう、緊張はもうしていないようだ。

「またなけーちゃん、と、さーちゃん」

さっき笑われたし、軽く仕返ししてやる。川崎ならさぞ反応してくれるだろう。

以下略

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