過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる -SS速報VIP

過去ログ - 【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる

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421:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:14:31.98 ID:Fk2BaiAho
これでいいのか、俺は…

続き

422:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:15:29.69 ID:Fk2BaiAho
部室から教室へ戻る途中、回りに人がいなくなったタイミングを見計らって結衣に話しかける。

「なぁ、昨日の話なんだけど」

「昨日？」

以下略

423:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:16:34.48 ID:Fk2BaiAho
「え…？」

言おうとしていた言葉も、動こうとしていた手も止まる。

「よく考えたんだけどさ、ちゃんと答えももらってないのに、そういうのはやっぱちょっと変かなって…あたしから言い出したのに、ほんとごめん…」

以下略

424:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:17:29.45 ID:Fk2BaiAho
「あ、ああ。そうだよな、それもそうだな…」

負け惜しみのように情けない言葉を吐く。

「だからね、ちゃんと答えが出て、またその機会があったら…。見つけたい…かな。あたしの特別」

以下略

425:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:18:24.03 ID:Fk2BaiAho
「だから、ヒッキー、またね」

立ち止まる俺を置いて結衣が立ち去ろうとする。

まだ手に入れていないのに、失ってしまうような気がした。

以下略

426:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:19:23.76 ID:Fk2BaiAho
「今は、ダメだよ。きっと、ちゃんと考えれてないから…。ヒッキー、もう一度ちゃんと、考えて」

ゆっくり首を振りながら、俺を諭すように言葉を紡ぐ。

俺は自分の考えていることを、言おうとしていることを全て見透かされているような気がして、俯くことしかできなかった。

以下略

427:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:20:54.50 ID:Fk2BaiAho

放課後になると結衣は短い挨拶を残して病院へ行ってしまった。

一人で部室へ向かい、静かに扉を開く。
柔らかい風が部室の中を駆け抜け、中にいる部屋の主の髪を揺らす。

以下略

428:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:21:43.28 ID:Fk2BaiAho
ちょっと待て、いつの間に犯人自白したんだよ…。俺の記憶だとまだ探偵がみんなを集めたところだったぞ。

全く頭に入らない本に目を通すのを止め、同じように本を読んでいる雪乃の顔を見る。

集中しているのか雪乃の顔は動かない。

以下略

429:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:22:34.26 ID:Fk2BaiAho
「何をやっているの、一体…」

椅子に座り直しながら返事をする。

「そりゃこっちの台詞だ…。お前さっき本全然読んでなかったろ」

以下略

430:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/09(土) 09:24:07.11 ID:Fk2BaiAho
不快なわけではないけど何この気まずい空間…。雪乃と二人でこんな空気になるなんてな。

ふと最初の出会いを思い出す。

「なぁ、覚えてるか。俺が最初にここに来たときのこと」

以下略

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