過去ログ - 由良「休暇、ですか?」【艦これSS】
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 17:06:09.42 ID:utxrk0+10
イベントが猫りすぎてどうにもならないリビドーを叩き付けたいだけの人生だった。

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 17:07:42.76 ID:utxrk0+10
提督「ああ、お前たちの活躍のおかげでこのあたりの制海権は確保できた。次は外洋のルート確保、なんだが……道中の中継基地もないような遠方への遠征になるぶん資材の準備に時間がかかりそうでな。確保した海域の警備と防衛は他の鎮守府が担当することになっているのでその間我が鎮守府は完全なるフリーだ」

由良「えっと、具体的には何日くらいになるの?」

提督「さてな、そこは本部のご機嫌次第というところだろうが……まあ、量が量だ。少なくとも備蓄に五日以上はかかるだろう」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 17:10:03.25 ID:utxrk0+10
提督「……なあ、由良。何か思うことがあるなら遠慮なくいってくれていいんだぞ。実際の戦闘では私はいつも銃後であれこれ指示を飛ばすぐらいしかできんからな。何かお前たちの助けになれることがあるならなんでもやらせて欲しい」

由良「そんな大げさなことじゃないの。ただお休みの間何をしていいか分からなくって……」

提督「ふむ……そういえばうちには長良型はお前しかいなかったな。姉妹艦がいないとたしかにこういう時に立ち位置に困る、か」


4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:11:56.98 ID:utxrk0+10
由良「えっと……」

提督「ああ、いや、責めているわけではない。うちはまだ結成からそう間がないからな。姉妹艦同士でグループが完結しているところに加わるのには体力がいるだろう。そこは分かっているつもりだ」



5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:13:23.59 ID:utxrk0+10
由良「何か一人でもできる趣味とかあればよかったのかもしれないけど、私そういうのよく分らなくって……それでお休みの間どうしたらいいのかなって」

提督「ふむ、そうか……」

由良「あの、提督?ちょっとどうしようかなって思ただけだからそんな真剣に考えてくれなくても、由良は大丈夫だから、ね?」
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:15:00.49 ID:utxrk0+10
翌日 鎮守府工廠脇


提督「おう、来たか」

以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:16:11.33 ID:utxrk0+10
?「うわぁ、提督ってばそういうこと言っちゃう人だったんですか。由良にすけべなことしたりしないでしょうね」

提督「女性経験無いなりの精一杯小粋なトークをすけべってお前……」

由良「……夕張?」
以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:17:42.11 ID:utxrk0+10
提督「だったらお前も来ればいいだろ」

夕張「そうしたいのはやまやまなんですけどねー。深夜アニメの録画が溜まってるから今日はその消化をしないといけないんですよ。お休みはまだあるんですしまた誘ってください」

提督「お前の暇がついたらそうしようか。土産、何が良い?」
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:19:21.57 ID:utxrk0+10
道中 車内


由良「提督さん、夕張と仲がいいのね」

以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:21:02.90 ID:utxrk0+10
提督「8人乗れる。まー嫁さんも子供もいないのによくもまあこんなでかい車を買おうと思ったもんだと我ながら思うがね。大きな車ってのは見栄えがするしこれで結構気に入ってる」

由良「由良もこういう大きな車って男の人ーって感じでかっこいいと思うな。お友達を乗せて出かけたりするのも楽しそうだし」

提督「ははは、そう言ってもらえるとオーナーとして嬉しい。ただどうも、提督業ってのは月月火火水水木木金金ってな具合でなかなか乗り回す機会に恵まれなくてな。普段は殆ど夕張に管理を任せっきりなのさ。多分俺よりも彼女の方がこいつのことはよく知ってるんじゃなかろうか。俺の手が無い時に足が欲しければ夕張に言えば運転してくれるだろう」


11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:22:20.03 ID:utxrk0+10
由良「夕張、運転できるの?」

提督「ああ、ちゃんと免許も持ってる」

由良「知らなかった。艦娘でも運転免許ってとれるんだ」
以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:23:08.80 ID:utxrk0+10
由良「そうなんだ……ねえ、提督さん、由良も運転できるかな?」

提督「由良なら大丈夫だろう。一応手元にまだ俺が免許をとった時の教習本もあるし、俺や夕張に聞けば基礎的なことくらいなら教えられる。興味があるなら手配するよ。運転が出来る人間が増えれば鎮守府全体としても色々と助かるからな」

由良「ほんと?ありがとう提督さん」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:23:49.58 ID:utxrk0+10
提督「艦娘だからって戦闘戦争の一辺倒に生きる必要は、まあ、少なくともうちの鎮守府では無い。勿論護国の盾としてそれらを投げ出すことは許されない立場だとしても、暇な時に息抜きに出来る趣味の一つくらいは持ってても罰はあたらんだろう。ドライブでもショッピングでもゲームでもアニメでも料理でも読書でも、何でもいいんだ。そういう人生の潤いってものを由良が見つけてくれたら私個人としてはとても嬉しいと思う。だから今回こうして由良が車の運転に興味を持ってくれたこともまたとても嬉しい」

由良「提督、さん……?」

提督「ああ、いかんな。また説教臭くなってしまった。俺もいいトシってことかな。そろそろ市街地に入る。時間としては少し早いが昼食をとってから街を見て回ろう」
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:25:11.67 ID:utxrk0+10
提督「……どうだ、美味いか?」

由良「うん、美味しいよ?」

提督「そうか……」
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:26:01.20 ID:utxrk0+10
提督「なるほどなぁ。そういえば食堂じゃあ饂飩とラーメンしかないな。こういうちゃんとした店ほど本格的なものは難しいだろうが機会があれば蕎麦の導入も考えてみるのもいいかもしれないな」

由良「夕張が喜びそうだね」

提督「俺も喜ぶよ。天ぷら蕎麦が特に好きでな。ほら、由良にも布教用に海老天を一つ進呈しよう。ざるそばのつゆに軽く浸して食べるのも美味いぞ」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:26:42.41 ID:utxrk0+10
由良「そういえば提督さん」

提督「ん?」

由良「この後はどうするの?市街地に出るってことしか私聞いてなかったよね?」
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:27:32.34 ID:utxrk0+10
ブティック


由良「ど、どうかな?」

以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:29:02.90 ID:utxrk0+10
提督「―――あれら一式お願いします。支払いはカードで」

店員「ありがとうございます」

由良「ね、着替えてみたよ。どうかな、可愛い?」
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:29:37.97 ID:utxrk0+10
由良「え!?そんな、悪いよ。自分で払うから……」

提督「俺たち提督がな、銃後で執務室の椅子を温めるだけでおたかいお給金貰えるのはこうして部下に色々とお金を回してやりなさいっていうお上のありがたーいお考えのおかげなのさ。着せ替え人形にしてしまった迷惑料と綺麗な娘さんに自分好みの服装をさせることの目の保養へのお布施と思って遠慮なく受け取ってくれたまえ」



20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:30:12.85 ID:utxrk0+10
由良「えっと、うん、ありがとう……ね、ね、提督さん」

提督「うん?」

由良「提督さんはこういう服が好きなの?」
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/01(金) 17:30:52.68 ID:utxrk0+10
提督「いいか、ここだけの話な。―――艦娘の指揮を執るように任命された時に必死に勉強した」

由良「?」

提督「資料を見たら艦娘ってのは年ごろの娘ばかりだというじゃないか。そんな女の園に男一人放り込まれるわけだから、イマドキフウの話題にも通じてた方が円滑なコミュニケーションが取れるんじゃないだろうかー、と、まあそんなアホなことを考えたわけだ。トップスだのボトムだのガーリーだのキュートだの、なんだこの魔法の呪文みたいなのは、と頭を抱えた。凄くな」
以下略



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