17:名無しNIPPER
2015/05/03(日) 03:35:30.61 ID:fkkGv4Xg0
追いつめられた透華は、すかさず反論する。
透華「久様。それに皆様方。私は既に妹となる者を見定めておりますわ!」
生徒会のメンバーが目を丸くしてこちらを見る。当然だ。私は普段、人前で語尾を荒げたりはしない。
透華「いまからこちらへお連れしましょう」
そう言って席を立った透華は、完全に自棄になっていた。こんなに考え無しに行動するとは自分らしくない。
しかし、どうしてもあの男と演劇を行う訳にはいかない。
勢い任せに生徒会室の扉を開けた先には、一人の少女が立ちすくんでいた。
扉の開く音に驚き、身をすくめ、こちらをじいっと見つめる少女。
今にも泣きそうな表情だ。
それでいて怯え以外にもいくつかの感情を孕んでいるようだったが、今の透華に読み取ることは出来ない。
素直そうな少女だ。透華はただ、そう思った。
「この娘が、私の妹ですわ!」
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