74:名無しNIPPER
2015/05/10(日) 01:35:26.66 ID:zdwztMtm0
咲は透華を追い稽古場へと向かう。
透華「朝は弱くて、頭の中がぼんやりしていたから。無意識に呼び止めたのでしょう」
きっと…。そうに違いない。
透華「だからすぐに思い出せなかったのですわ」
すると、向かい側から教員が歩いてきた。
咏「おやおやぁ?」
咲「あっ三尋木先生」
透華「ごきげんよう」
透華はすかさず礼をする。
咏「はいごきげんようっ。相変わらずお堅いねぃ」
咲「先生は軽すぎます…」
咏「いや知らんし。って、君が例の…。へー、つまり噂は本当だったんかな?」
にやついた顔で咲の顔を覗き込む。
咏「あれ?けど紅薔薇のつぼみは、この子に断られたんだよね?なんで一緒にいるのさ?」
わかんねー。先生はそんなことを言いつつ思索しているようだ。とても楽しそうに。
咏「本当はOK出してたー。とか?」
いや違うな。もっと、他の何かが…。
咲「え、ええっとですね…それは…」
透華「お騒がせして申し訳ありません。私達の事は、ご想像にお任せいたしますわ」
透華は咲の言葉を遮り、毅然とした態度で答える。
透華「では、失礼」
そのまま一方的に会話を済ませると、咲の手を取り再び歩き出した。
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