過去ログ - 京太郎「その片思いは八方塞がり」
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68: ◆3j.5pj2xjQ[saga]
2015/05/12(火) 22:23:52.81 ID:Vc0oHtfJo

「……ってなわけだ」


京太郎は頭の中にあの日のことが鮮明に思い起こすと重要な部分を抜粋して部員の面々に話した。

冷静になって考えてみればあの場で告白に踏み切るのは早計だったし連絡先の交換くらいはしておくべきだった、思い出す度にそんな自責の念に駆られる京太郎は少し緊張した面持ちで顔を上げた。

まず始めに京太郎の目に入ったのは正面に座り雀卓に突っ伏して眠る優希だった。苦笑混じりに見回すとそこには三者三様の表情があった。


「そうじゃのぅ……」

「臼沢さん、ですか」

「嘘……」


真剣に何か考えこむまこに難しい顔をする和、そしてこの世の終わりでも見たかのような表情の咲。


「なるほどねぇ」


部員たちの中に沈黙が流れたその時、京太郎の背後から聞き慣れた声がした。一同が慌てて声のした方を振り向くがそこには誰も居ない。

一体どういうことかと京太郎が首を傾げようとしたその瞬間だった。突然ロッカーが勢い良く開き中から一人の少女が姿を現した。


「話は聞かせてもらったわ!」


その様子を見た四人が口をあんぐりと開ける。何故なら突如ロッカーから現れた少女とは夏のインターハイで清澄高校麻雀部を全国優勝に導いた張本人、麻雀部元部長の竹井久だったからだ。




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