過去ログ - 京太郎「その片思いは八方塞がり」
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71: ◆3j.5pj2xjQ[saga]
2015/05/12(火) 22:25:36.39 ID:Vc0oHtfJo

「須賀くんには覚悟が足りないわ」

「本当に臼沢さんと付き合いたいという覚悟が伝わってこない」

「まあ今の話を甘酸っぱい青春の一ページとして思い出に残していくって言うなら別にそれで良いけど、そうじゃないんでしょう?」


「竹井先輩!言い過ぎですっ」

「いや、良いんだ和。本当のことだ」

「ですが……」


京太郎は自覚していた。一時の感情に押し流されたとはいえ告白しようとしたにも関わらず結局告白に踏み切れなかったことも、その後何の行動も起こせずにいたのも自分に覚悟が足りなかったからだ、と。

変えなければいけない、弱さに甘えて諦めを許してしまう自分を。

そして久が再び同じ問を繰り返す。


「それで、須賀くんはどうしたいのかしら」


ここだ。京太郎の本能が叫ぶ。塞さんと付き合う為ならなんだってする、そんな揺るぎない覚悟を決めるにはここしかない。

瞼を閉じてゆっくりと深呼吸した後、京太郎は目を見開いた。


「塞さんと付き合いたい……いや、付き合ってみせます」


そう言い放った京太郎の目からは先程までの迷いは消え、ただまっすぐに前を見据えていた。



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