過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐあなたの物語 in できない子編【安価とコンマで聖杯戦争】
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◆.thx41UQwK3a
[saga]
2015/05/06(水) 23:53:09.52 ID:lddxuFHKo
この場を潜り抜けるに当たって、幾らか虚実を綯い交ぜて行く。そして、幾らか芝居が掛かっている位に大胆に行こう。
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|;ハ ハ { ハ ! .iイ:| リ ―――わ、たしの、美貌が悪いんです。
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| ハヽ , ,ヽ{ , , , .イ:.:/ 人:ーへ
{:ヽ!:.:丶. r_っ //|:.///::::`¨¨´|
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合間合間に、鼻を啜る音を挟ませる。そうすることで、緊迫感を増させる。
騒ぎはたったそれだけで収まり、誰かの唾を飲み込む音が聞こえる。
「私の美貌で…人の注意が集まって…」
葛木も殺生院キアラも、固唾を呑んで私を見守りながら、静かに続く言葉を聞いている。
ステップダンスが無くとも、場の流れがこうして私に形成されていく。
高ランクのカリスマを、聖処女の美貌を引き継ぐ、私を侮っては行けない。
集団を操る術は、心得て居るのだから。
「嬉しくて…それで、皆で小躍りしたんです…。そしたら思いの外、大きな騒ぎになって…」
そう言うと、ゆっくりと頷いた殺生院が私の近くに寄ってくる。そして、私の目線に合わせるように身を屈ませた。
「…そうだったんですね。分かりました」
頭をゆっくりと撫でる殺生院キアラ。不快ではなく、暖かみを感じて私は目を細めた。
溺れるような感覚が奔り―――首を振ることでそれらを振り払う。
今のは何だったのだろう。酷くきにかかったが思索する暇はなかったので、切り捨てた。
まあ良い。イレギュラーは有ったが最後に、チェックメイトとなる言葉を継ごう。
悪意を以ての行動ではないと、告げればもう終わりだ―――
「反省はしてるんです―――」
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