過去ログ - 八幡「ツイッターなら友達できんじゃね?」【安価・コンマ】
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152:名無しNIPPER[saga]
2015/05/06(水) 17:42:08.61 ID:D5674z510

 時を止める能力だ。

 しかもただ、時を“停”める能力とは違う。俺の場合は、任意の場所だけ時を動かす事が出来る。

 つまり、同時に何人かを停止した世界に招待したり、物質が朽ちていく様を見届ける事ができる。

 もちろん、停止した時間の中で俺も歳をとらない。概念が動くだけだからな。


 それでも、材木座には幾度となく負けた。その度にあいつは俺に武器を与えた。


『ヌカフォッ! そんな事で生涯のライバル足り得るか八幡大明神!』


 彼はこの世界にある全ての漫画から武器を出現させた。そして、俺に与えた。

 そう、彼は『この世界にある全ての妄想』に打ち勝つつもりでいるのだ。

 核爆弾を跳ねのけ、レーザーを跳ね返し、ベクトル操作を耐えきり、時を停めた世界で動いた。


 正直言って、あいつの辞書に敗北の2文字はないんじゃないかとさえ思える。


「……敗北の…2文字?」

 あいつの能力がラノベを現実に持ち込む能力であるとすれば、彼がラノベを書き直し、そこから敗北を取り除いたとしたら?

「まさか……そんな…」

 足が震える。唇が渇き、思考が鈍くなる。

 俺は今まで、何のために闘ってきたと言うのか。


 そうだ、あいつは、材木座は、


 自分の存在から『敗北』の2文字を消し去ったんだ……。





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