47: ◆xKqcl3L9Sg[saga]
2015/05/04(月) 13:39:34.85 ID:36FO6xjLO
「あ、あれ……?なんで……?」
止まらない。ポロポロポロと、熱い雫が頬を伝う。
「だ、大丈夫か?どこか、痛いのか?」
「なっ、なんでもっ……ないですからっ……!」
涙を拭う。拭うそばから、次々と新しい涙が流れていく。
「ホント、なんでも……ないれすからっ!」
恥ずかしくて、悔しくて、悲しくて、もうぐちゃぐちゃだった。
両手で顔を隠しても、涙も、私の気持ちも隠しきれないみたいだった。
ふいに、私の頭に何かが覆いかぶさる。
「……ごめん。何か不安にさせる様な事、言っちゃったかな」
プロデューサーさんの優しい声が、頭の上から聞こえる。
「ごめんな……」
「あ、あのっ……わ、わたしっ……!」
「ごめんな……」
「うぅっ………ううっ……!」
「うわあぁぁぁ……っ!」
その後は、よく覚えていない。
優しい腕に、匂いに抱かれて、子供みたいにただただ泣いた。
いつものように楽しかった一日のはずなのに、なんで最後に泣いちゃったんだろう。
……私って、弱いんだなぁ。
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