過去ログ - オリジナル百合SSアンソロジー集
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144: ◆kki2TKFLsM[saga]
2015/05/31(日) 01:50:07.65 ID:wyWOSsego
夕貴「それで、このハンカチは」

安曇「こぼれそうになっていた涙を拭くように、私が渡したもの……ですね」

夕貴「はい……」

安曇「思い出しました……そっか、あの時の子が……陸羽さんだったんですね」

夕貴「あの頃は、髪を伸ばして、しかも結んでたんで、今とは全然印象が違うかもしれないですね」

安曇「ですが、あの時の面影はしっかり残っています」

安曇「そうですか……ふふ」

夕貴「……センセー? どうしたんですか?」

安曇「いえ、本当に、運命のようだな、と思って」

夕貴「え?」

安曇「……実は、養護教諭を目指したきっかけの一つが、その時のことだったんですよ」

夕貴「そ、そうだったんですか!?」

安曇「ええ……もしあの時、陸羽さんが思い切って遠出してみようだなんて思わなければ」

安曇「ここには居なかったかもしれない……」

安曇「養護教諭という職に、やっとのことで就けたとき、あの子にお礼を言いたいって考えていました」

夕貴「……もしかして、相思相愛だったってことですかね!?」

安曇「相愛かどうかはわかりませんが」

夕貴「」

安曇「……相思であったことには、間違いないかもしれないですね」

夕貴「! ……えへへっ」

安曇「ふふ……」


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