過去ログ - オリジナル百合SSアンソロジー集
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59: ◆kki2TKFLsM[saga]
2015/05/10(日) 16:31:06.59 ID:7JsQy9rlo
廊下に出ると、他のクラスの友人と話している子たちであふれていた。
まだ雨は降っていないようだが、じき降り出しそうな空模様を察して、外に出ないでいるようだった。
カンナ「賑やかだね……こんな感じだと売店も混んでるかな」
弥生「そうかもしれないわね。 あのパン、売り切れてなきゃいいけど」
カンナ「……ああ、弥生のお気に入りね。 アレ結構競争率高いから、無くなっちゃってるかもね」
ウチの学校の売店に並ぶパンは、なんでも近くのこだわりのパン屋から仕入れている焼き立てらしく
その味はお墨付きだ。さらには、校内限定で販売されているパンもあり、このパン目当てで入学する生徒もいるとか、いないとか。
私のお気に入りは、デニッシュ生地で、オレンジピールが入ったマーブル模様が美しい、ふんわりとした食感のパン。
生徒からの人気も高めで、何度か売店に買いに来ているが、3度ほど、すでに完売となっていたことがあった。
まぁ、その商品にだけ固執しているわけじゃないけど……売店にお昼を買いに行くなら、できれば購入したい、そんな一品。
弥生「まぁ、売り切れたなら売り切れてたで良いわよ。 アンタは何にすんの?」
カンナ「んー、そうだな……私は今日は何にしようかな……やきそばパンとか」
姫路「悪いけど、焼きそばパンはもう売り切れ。 私が買ったヤツで最後」
カンナが何を昼食にしようか思案していたところ、突然声をかけてきたのは、私とカンナの共通の友人である、白鷺姫路だった。
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