248: ◆1oxFR677qnkF[sage saga]
2015/06/30(火) 03:14:12.79 ID:OCxrf1Ri0
〜〜〜
杏子「…その時心に誓ったんだよ。もう二度と他人のために魔法を使ったりしない…この力は全部自分のために使い切るって…」
剣持「……『佐倉』…そうか……」
剣持(この子はあの心中事件の生き残りってことか……当時は一家心中なのに娘のひとりだけが行方不明ってんで、一課でも調査したな)
杏子「奇跡ってのはただじゃないんだ。この世は希望と絶望が差し引きゼロになるように出来てんだからさ。……誰かに力を使えば、いずれそいつを破滅させちまうかもしんねー」
杏子「……それを、見るくらいなら…希望も、絶望も…あたしが全部引き受けりゃ…」
「───そういうことでしたか」
剣持「!明智警視…」
杏子「マミ……!」
明智「話は聞かせてもらいましたよ」
マミ「佐倉さん……あなた、それで……」
杏子「……ちっ、立ち聞きとかシュミ最悪だな」
バッ
マミ「佐倉さん…!ごめんなさいっ」ギュッ
杏子「……!」
マミ「私……あなたがそんな風に考えていたこと知らなかった……てっきり、あなたが本当に根っから利己的な子になっちゃったんだって、思ってっ」
杏子「なっ……離せよっ!あたしはそんなんじゃ……」
マミ「何が違うの?だって、今の話があなたの本当の気持ちなんでしょう?」
マミ「私、あなたがいなくなって、ひとりぼっちになっちゃった…そう思ってた。辛かった」
マミ「だけど、私だけじゃなくて……あなたもひとりで、戦ってたのね」
杏子「……マミ……」
明智「……巴さんから大体の事情は聞きました。佐倉さんはかつて巴さんの弟子のような存在で、二人で組んでいた時期もあったようです」
剣持「………それで、ですか」
明智「ええ。しかし佐倉さんの事件以来二人には溝が出来てしまった」
マミ「……仲直り、してくれる?」
杏子「……仲直り…もなにも、あたしが…」
マミ「いいえ。私がもっとちゃんとあなたと話をしていたらこんなことには…」
剣持「───ま、その溝も埋まりそうですな」
杏子「…もういいよ」
マミ「……佐倉さん」
杏子「こんなことが分かった以上、魔法少女同士いがみ合ってもらんねーだろ?
……みんなで考えようぜ、これからのこと」
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