過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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119:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 20:29:49.58 ID:vdTSFGg40

「次弾、ってぇぇっ!」

 扶桑の掛け声とともに、初弾での水柱が静まらない中、続けさまに砲撃。 
 今度は、着弾と同時に盛大な爆発と破壊音が続いた。

「第2撃命中! 駆逐艦2隻!」
「もう1度砲撃したらすぐに移動開始するわよ!」
「はい!」

 返事と同時に、三度の砲撃。
 扶桑たちはその砲弾の行方に目もくれず、すぐに次のポイントへと移動を開始する。
 数に大きく劣る扶桑と山城がとりうる手は、限られてくる。
 正々堂々真正面から戦いを挑めば、数分で無残にも散っていくことだろう。
 だからこそ、泥臭く戦う。

 当てては逃げ、当てては逃げ。そこに華々しさなど無い。
 けれど、戦など、本来はこういうものであったのではないだろうか。
 艦隊決戦、などと聞こえはいいかもしれない。だが、戦場は華々しいだけものではない。
 血生臭く、おびただしく流れる汗と涙。其処には見たくもないものがいたるところに点在している。
 それでも戦う。勝つために。守りたいものをその手で守るために。


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