過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/05/17(日) 23:47:43.23 ID:VhdPGuZA0
その言葉が、山城の身体を突き刺した。
自分の姉が、その胸に秘めた覚悟の告白。
逃げたい一心だった自分とは違い、皆のためなら死をも厭わない強い意思。
自分の運命を、静かに受け入れることのできる、穏やかな心。
それを見せつけられ、山城は言葉が継げない。
言葉が見つからない。
「それと、山城」
何も言えず、ただ立って扶桑を眺めることしかできない山城に投げかける。
「あなたは残りなさい。今のあなたじゃ、居ても居なくても同じだから」
冷や水のように冷たく、身を斬られるように鋭利な言葉が山城を襲った。
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