過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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63: ◆bBUdJHUgklsz[saga]
2015/05/19(火) 23:55:31.09 ID:cQ+ocaca0


「クソ提督! いる!?」

 一人書類の束を見ていた提督は、静穏な部屋に突然襲った怒鳴り声に一瞬だけ目を上げる。
 が、訪問者を確認するとまた興味がないとでも言うように目線を落とした。
 そして、書類に目を落としたまま訪問者の名前を呼ぶ。

「その呼び方、曙かと思ったぞ、満潮」
「そんな減らず口は後にしてっ」

 鬼の表情でヅカヅカと詰め寄ると、バンッと大きな音を立てて机をたたく。
 それでも、提督は満潮を見ようともしない。それが一層、満潮の怒りを引き上げる。

「なんのようだ、と聞くまでもないかな。君たちの顔を見ると」

 満潮の後ろには時雨と最上が立っていた。
 時雨はどうしていいのか分からないかのように困った顔を。
 最上は満潮を諌めながらも、提督を見つめる目はどこか厳しいものを見つけることができる。

「朝雲と山雲はどうした? 2人がいれば勢揃いじゃないか」
「2人は扶桑たちを探しに行ったよ」

 答えたのは最上。この3人の中では1番外見が大人びており、興奮状態の満潮とは反対に冷静でいる。
 いや、冷静でいようとしている、といったほうが正しいか。握りしめた拳は力強く握りしめら、フルフルと震えていた。
 その言葉に、「そうか」とだけ呟き、やはり視線を向けようとしない。



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