過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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69: ◆bBUdJHUgklsz[saga]
2015/05/20(水) 22:53:36.64 ID:xWW+lxwY0

 この鎮守府を任されているものとして。艦娘全員の、そして市民の命を預かる者としての責務。

 可能性は0じゃない、皆の気持ちがあればなんでもできる。
 そのような言葉に、すがれるものならすがりついていたい。
 嫌なことから目を背け、誰をも守ろうと。
 それが出来るのであれば、何に変えても実行するだろう。

 だが、そういうわけにもいかないのだ。
 嫌なことに目を向けなければならない。
 誰かが傷つくのを恐れてはいけない。
 非情な命令を下さなければならない。
 少しの可能性? そんなものありえないことだ。

「満潮だけじゃない。時雨も、最上も。お前たちが行っても徒に犠牲が増えるだけだ」
「それは、扶桑たちには伝えたの?」

 時雨が言う。
 無力さと悔しさで、込み上げるものがあった。
 それを、唇を噛みしめて必死で耐える。

 提督は、ああ、と静かに答えるにとどまった





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