過去ログ - 大原みちる「おおはらベーカリーのパンですよ!」【モバマス】
1- 20
5: ◆Freege5emM[saga]
2015/05/06(水) 08:58:44.77 ID:zikVPKKjo
●03 【幸せにしてみせます! パンで!】

みちる「はぐっ! モグモグ、ごっくん! はーっ、今日もパンがおいしくて幸せですっ」

泰葉「みちるさんは、おうちがパン屋さんやってるんですよね?」

みちる「はいっ! あたし、小さい頃からうちのパンでここまで育ってます!」

泰葉「自分で、パンを焼いたりもするんですか?」

みちる「そうですね! あたしも練習させてもらって……
    あたし、パンが好きだから、やっぱり自分でもおいしいパンを焼けたらな、って思って」



泰葉「みちるさんは……パン屋さんになろう、とは思わなかったんですか?」

みちる「フゴッ!? んぐぐぐっ、もぐもぐっ――ごくんっ!
    あ、いや、その……今は、訳あってアイドルやってるっていいますか……」

泰葉「訳、ですか。私は、正直芸能界に入った時のこともあまり覚えていないのですが……」

泰葉「よろしければ、その訳というのを聞かせていただけませんか?」

みちる(や、泰葉さんの真剣な眼差し……まさかここで、あたしが売り物のパンを食べ過ぎて、
    お店に出るなと言われたところをスカウトされたから、なんて言えない……)



みちる「……これを」

泰葉「これは……パン、ですよね。おうちのパンでしょうか?」

みちる「まっ、まずはこれ食べてみてくださいっ……あ、もしダイエット中とか、そういう事情があるなら、ムリにとは言いませんが……」

泰葉「そうですか。それでは遠慮無く、いただきます……もふっ、もふもふっ」

みちる(……泰葉さんがパン食べてる間に、何かそれらしい理由を考えなきゃ……っ!)



泰葉「ふーっ……ごちそうさまでした。とってもおいしかったですよ。
   こんなにおいしいなら、皆さんが分けてもらいたがるのも当然ですね」

みちる「お、お褒めにあずかり恐縮です……お父さんに教えたら、きっと喜びます」

泰葉「それで、みちるさんはどうしてアイドルに?」

みちる「それは、その、あの……」



みちる「ぱ、パン屋さんとアイドルには、一つ、大事な共通点があるんです……」

泰葉「……? その、心は……」

みちる「……どちらも、人を喜ばせる仕事だってことです!」

みちる「パン屋さんもアイドルも、仕事として大事なところに変わりはないと思いますっ!」

みちる「だからあたしは、パンが一番好きだけど、アイドル頑張ってます!」

泰葉「…………っ!」

みちる(う、う……納得、してくれたかな……?)



泰葉「……みちるさん」

みちる「は、はいっ!?」

泰葉「もしよろしければ、なんですけど……今度、パン作りを手伝わせていただけませんか?」

みちる「え? か、構いませんけど……けっこうな力仕事で、時間もかかりますよ?」

泰葉「私は……今まで、芸能界が、ほかの業界と違う特殊なところだと思っていました……けれど、
   今あなたが仰られた『仕事として大事なところに変わりはない』……まさしく、そうだと思います!」

みちる(な、なんか苦し紛れ言ったらすごく感銘受けちゃってるー!?)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
13Res/15.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice