過去ログ - 大原みちる「おおはらベーカリーのパンですよ!」【モバマス】
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9: ◆Freege5emM[saga]
2015/05/06(水) 09:05:49.02 ID:zikVPKKjo


●07 【涙とともに食べるパン】

かな子「うう……かな子は、もう動けません……」

蘭子「地獄よりの生還者……」



みちる「あ! かな子さん、蘭子ちゃん、お疲れ様です!」

蘭子「その香りは……! フォルナリーナよ、闇に飲まれよ!」

かな子「お……お、つ、おつかれ……」



かな子「私さ……この間のことで、自分が心底情けなくなっちゃったんだ……」

かな子「私は……小麦の誘惑に対して弱すぎるんだ……」

かな子「それは自業自得なのに、みちるちゃんや蘭子ちゃんに当たっちゃって……あーあ……」

蘭子「地獄で負った爪痕が、まだ癒えぬか……」



みちる「……かな子さん。パンにまつわる、こういう話があるんです」

みちる「パンに使う麦は、小麦もライ麦も、厳しいヨーロッパの冬の夜に育つんです」

みちる「そして、雪の下から緑の芽を吹いて、春になって、冬の寒さに育てられたことを気づくんです」

かな子「……みちるちゃん……」

みちる「おいしいパンを作る麦は、辛い夜を乗り越えて育つんです。だから、アイドルもきっと」

かな子「ううっ、今そんなこと言われたら、私、泣いちゃいそうだよ……」



みちる「ついでなんて……このパンをあげます。ライ麦で作った黒パンです」

みちる「ビタミンとか、ミネラルとか、食物繊維とか、小麦の白パンよりいっぱい入ってて栄養豊富です。
    それでいて(白パンに比べれば)カロリー控えめで、ダイエットの味方ですよ」

かな子「わ……私、食べても、いいの……?」

みちる「……固くてアゴが疲れますけど、よろしければ」



かな子「んぐ、か……カタイ、ね? なんとも言えない酸っぱさも……こんなの初めて。
    でも、なんか今の私には、この食感と味がぴったりくる気がする……」

みちる「よかった……」

蘭子「酸いと甘い……まさしく、人生の味……!」


(おしまい)


読んでくれてどうも

みちるはいつも小麦のかぐわしいにおいを振りまいてて
一部の人を悶絶させてそう


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