過去ログ - 【Fate】凛「知られざる英雄たちの戦い」【スマブラ】
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104:名無しNIPPER[saga]
2015/05/13(水) 23:05:49.64 ID:k1rupK+N0


 宝石を握り締めた手は、いつの間にか自分の汗で湿っていた。――緊張しているの? つくづく自分が嫌になる。

 ――迷うな、撃て。生き残る為に。

 唾を飲み込み、手から数発ガンドを放つ。狙いは真っ直ぐにイリヤスフィールへ定められ、その弾丸は彼女の後頭部へ直撃――する筈だった。

 キン! と甲高い音が響き、私の撃ったガンドはいとも簡単に弾かれた。

凛(そんな……!)

イリヤ「こわいこわい、口上もなしで襲って来るなんて、まるでケダモノね」

 開戦の狼煙を一方的に上げて来た分際でよくもそんなことが言えるものだ。思わず唇を噛む。

凛「それはこっちの台詞よ。それとも、もう一度自己紹介してくれるのかしら? イリヤスフィール」

 強気に言ったは良いが、私の背中には確かに冷や汗が流れていた。私の得意とする魔術――ガンドは、本来軽めの呪い。人に当たった所で、精々風邪を起こさせるくらいのものだ。

 しかし私のガンドは並大抵の魔術師の使うそれとは異なる。拳銃と同等とまでは言わないが、それでも鉄球を高速で発射する位の威力はあると自負しているのだ。

 それを――いともあっさり弾かれた。

 ああ、本格的にヤバいかもね、私。




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