過去ログ - 【Fate】凛「知られざる英雄たちの戦い」【スマブラ】
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110:名無しNIPPER[saga]
2015/05/13(水) 23:10:18.58 ID:k1rupK+N0


 意気揚々と宣言する筈だった声が、次第にトーンダウンして行く。その時の私の表情がもしカメラに収められたとしたら、きっと世界の果てまででも追って、カメラマンとデータを灰にすることだろう。それくらい、その時の私はアホ面をさらけ出していた筈だ。

 理由? 簡単だ。なんとイリヤの後方から飛び出して来たのは――カービィではない。衛宮くん、その人本人だったのだ。

イリヤ「……え?」

 しかし呆気にとられたのはイリヤも同じだったようで。浮かべた剣を飛ばすこともせず、衛宮くんの身体を正面から、棒立ちのまま受け止めることになった。

 どすん、と僅かに土ぼこりが舞う。イリヤの小さな身体の上に、衛宮くんが覆い被さっている姿が見えた。見方によっては限りなくアウトな構図だが、今の私にはそんなことを気にする余裕など皆無だった。何より現状に脳が追いついて行かない。

 数秒して、

凛「――っに、やってんのアンタはァッ!」

 とりあえずそう叫んだ。しかし私の怒りなど毛ほども感じていないのか、衛宮くんから飛ばされた言葉は、

士郎「遠坂! 逃げろッ!」

 その一言だ。ああ、頭が割れそうに痛い。同盟を組んだことを、現時点で私は心の底から後悔した。いくらセイバーが付いて来るとは言え、あまりにも軽はずみな行動だった。

 この平和ボケを律するには、それこそ令呪に相当する力でも無ければ無理なのかもしれない。




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