過去ログ - 【Fate】凛「知られざる英雄たちの戦い」【スマブラ】
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123:名無しNIPPER[saga]
2015/05/13(水) 23:24:13.86 ID:k1rupK+N0


 息を荒げたセイバーが、剣を突き出す。

ルキナ「運命など存在しない! 私は、運命を――」

「変える為にここに来たって言うの?」

 そう応えた彼女の顔は、セイバーが言葉を失うほどの無表情だった。赤い瞳に翠色の光が淡く宿り、まるで世界の終わりを映しているかのように、その双眸は途方も無く歪んでいた。

 まるで人間じゃない。何かこの世のものとは思えない恐ろしいもの乗り移っている――言葉にすると実に陳腐な表現だが、けれどそうとしか思えない姿だった。

イリヤ「くすくす……何も知らない可哀想なサーヴァント。本当に可哀想」

 そう笑う彼女の瞳からは既に翠色の不気味な光は消えていて、再びあの無邪気ながらも殺気を纏った表情へと戻っていた。

凛「あなた、何を言っているの……?」

 我に返り、そう問う自分の声が震えていることに苛立ちを隠せない。私は恐怖しているのか。何よりも情けないのは、

イリヤ「……いいわ、もっと時間を掛けたほうが面白くなりそう。今日の所は見逃してあげる」

 その言葉に、心の底から安堵したこと――してしまったことだ。




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