14: ◆b8dJey2EY2[saga]
2015/05/08(金) 21:17:40.90 ID:3YZp4Iy6O
「アハハ…まぁ、すぐに治りますけど…」
「そうかい…でも、君は本当にあれでよかったのかい?」
冥土帰しさんは僕に、問いかける。悲しそうにでも哀れに見ずに。
「君は乗り移りでこの子…『上条当麻』になってしまった。まったくの別人『金木研』なんだろ?それとも『上条当麻』の記憶は継がれているのかい?」
乗り移ってしまった少年は黙る…。もちろんすべて知らないしましてやあの女の子を、助けたことなどこの体の『上条当麻』しか知らない。
だけど…声が聞こえてくるんだ。
『ありがとう。金木研くん』
この声の主は『上条当麻』なのだろう…。だから、これでよかったのだ。あの女の子には嘘をついてしまったがこの体の『上条当麻』はお礼を言っている。
だから、
「あれで良かったんです。」
突然のことだけど…僕は
「何もできないのは…もう嫌なんだ。」
自分の右目が赤く染まっていたのに気づかず僕は満足そうに答えた。
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