13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/10(日) 14:14:16.59 ID:LDSt2pnJ0
5月11日
男は、自宅から電車で一時間ほどの距離にある会社に向かった。
久々の通勤ラッシュだが、それほど苦にしている様子はない。
彼は見も知らぬ人間が周りにいても、大概は平気だった。
それは空気が周りにあるのと同じようなもので、例えそれが、臭かろうと
汚かろうと、彼は我慢するのである。
しかし逆説的に言えば、知り合いにはひどく狼狽させられるのだが。
特にこの時間帯は、『あれ』と遭遇する危険が高いことを思い出した。
「あー!お久しぶりです。出張お疲れ様でした」
後ろから声を掛けられ、彼はびくりと飛び上がった。
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