20:名無しNIPPER[saga]
2015/05/11(月) 18:11:32.00 ID:sr/n3AUZ0
5月11日23時30分
男は同僚たちとの型どおりの別れを告げ
勤務時間の定刻と同時に、ひとりで、会社を出発した。
途中のコンビニで、ワンカップ酒を買い
こぢんまりとした公園で、一息ついた。
ベンチとブランコがあるだけの、未完成の遊び場。
だが男はこの場所をひどく気に入っていた。
この場所は何もないわけではない。
まず、このベンチは座り心地は良くないが、寝転がれるほどのスペースがある。
次に、あのブランコは人通りが少ないせいで、大人になっても使える。
彼は一回しか実際に使ったことはないが。
さらにはベンチの上で仰向けになれば
あれは誰にだって見えるのだ。
36Res/23.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。