過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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296: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2015/07/03(金) 02:01:42.31 ID:mYbc1jwR0
自分が友の南方棲鬼を想うように、

艦娘達もまた大切な人を想い、それが力になっていた。

泊地(悔しいな・・・私の想いより彼女達の想いが勝るなんて)

いや、まだ終われない。終わるわけにいかない。

せめて一矢報わなくては・・・

だが武器弾薬を補充し、士気も高く、勢いづく敵のペースに

翻弄されて防戦一方になる。

泊地「なんだ・・・こいつらの気迫は・・・」

もう爆撃機も、そんなに残っていない。

鈴谷「私たちで道を作るから!!」

熊野「トドメをさしてくださいませんこと?」

迫り来る無数の敵爆撃機を三式弾で薙ぎ払い、

目前の航路上の敵は居ない。

まるで泊地水鬼まで繋がる一本の道のよう。

陸奥は一直線に泊地水鬼へ向かう。

泊地「まだっ!! ナンドだって!!!」

最後に残っていた爆撃機が陸奥に急接近する。

だが、烈風の攻撃により防がれた。

大鳳「行って!!!」

陸奥「ありがとう!!」

泊地「まだっ!!!まだぁっ!!!」

泊地水鬼はかろうじて動いた主砲を放つ。直撃コースだ。当たればひとたまりも無い。

熊野「陸奥さんっ!!」

艤装のエンジンがフル回転する。煙突からは音を立てて煙が噴出される。

陸奥「まだ・・・まだよ。持って、せめてアイツを仕留めるまでは!」

姉が大破させられた攻撃。当たる筈がない。あれは一度見た。

陸奥「ビックセブンを舐めないでっ!!!」

海面を蹴って、戦艦の馬力により宙へ舞い上がる。

泊地水鬼は空を見る。逆光で陸奥の姿はハッキリ見えない。

だが、太陽を背にした姿はとても美しく見えた。

敵だと言うのに見惚れてしまった。

泊地「綺麗・・・」

広がった陸奥の艤装がまるで鳥の翼のように見えた。

泊地「・・・大きな翼」

直後、放たれた砲撃は泊地水鬼に直撃、

遂にダメージが限界を超えて、海面に仰向けに倒れた。


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