過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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305: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2015/07/03(金) 02:09:12.48 ID:mYbc1jwR0
榛名「・・・ひょっとして記憶が?」

南方「・・・」

南方棲鬼は無言で頷いた。

明石「本当ですか!?」

南方「でも言えない、言うワケにはいかない・・・」

榛名「すいません、かなりの自由を与えられて居ますが、貴女は捕虜だと自覚してますか?」

明石「話せる範囲で良いから後日、聞かせて頂けませんかね?」

艦娘が沈み、深海棲艦になる。多くの者がそうに違いないと考えているが未だ立証されてない。

それもそのハズ、過去一度も深海棲艦を捕虜として良好な関係を築き、会話をするに至った例はないからだ。

明石は南方棲鬼の生前の記憶を聞き、それを過去の記録と照らし合わせ

検証することに興味があった。

南方棲鬼は少し悩む仕草を見せるものの、話し始めた。

南方「そうね・・・少なくても榛名、私を打ち負かした貴女には聞く権利があるでしょうね。私を生かしたのは貴女だもの」

榛名「では聞かせて頂けるのですか?」

南方「だけど、あの子には・・・提督には言わないで欲しい。・・・って無理よね。貴女達は彼の部下なんだから」

明石「何故、提督に言わないで欲しいのですか?」

榛名「・・・内容によりますね。何か事情があるのでしたら検討はしますが・・・」

南方「それは・・・・私が・・・」

言うのか? 言っていいのか? 何度も踏み止まる。

知られたら・・・どうなる?

あの子の耳に入って真実を知ったらどうなる?

恐い。拒絶されるのが・・・

こんな姿になって尚、我が子を愛すのは罪でしょうか。

受け居られたいなんて甘い幻想を抱くのは罪でしょうか。

ねぇ・・・アナタ。

亡き夫に語りかける。

南方(私に力をください。ほんの少しの勇気を・・・)

恐怖や葛藤を飲み込んで、一歩を踏み出す。

南方「生前、私があの子の・・・提督の母だったからよ」

言った。言ってしまった。もう引き返せない。

榛名「・・・・・・え?」

明石「・・・その話、詳しく聞かせてもらえますか?」

南方棲鬼は頷くと3人で明石の割り当てられている部屋へ向かう。

彼女の部屋は、工作部屋も兼ねており、他の者の部屋と距離があって聞かれずに済むと思ったからだ。

だが、偶然通りかかって聞いてしまった者が居た。

瑞鶴(・・・どういうこと? あの深海棲艦が・・・提督さんの母親?)


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