過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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535: ◆uyMG3dCVpM
2015/08/09(日) 01:51:22.07 ID:ghPUSSZt0
横須賀鎮守府

元帥「はい、もしもし。なんだオマエか・・・」

元帥「いきなり電話が来たと思えば・・・何? 取材? 」

元帥「いきなりどうした。・・・何を考えている」

元帥「まぁ構わんが・・・」

元帥「提督の方には伝えよう。だが、妙な騒ぎは起こすなよ?」

そういって電話を切る。

元帥「何故、突然?・・・あいつ等は提督に対して過保護すぎるからなぁ・・・」

元帥は独り言のつもりだったが、傍らに立つ秘書の妙高が答えた。

妙高「貴方も十分過保護ですよ」

元帥「・・・そうかもな」


一方で電話の相手は元帥との会話が終わるとニヤリと笑った。

「まさか・・・生きていたなんて」

嬉しいような、憎いような、なんとも言えない気持ちだった。

「どの面下げて深海棲艦と化して戻ってきたんでしょうね」

あの鎮守府は発足してから今日まで常に監視していた。

提督の行動は全て。

「あの人の子に何かあっては行けない。絶対に・・・絶対に」ハイライトオフ

「もしも、貴女の存在が、害にしかならないのであれば・・・」

「私は・・・殺しますよ」

「それが、かつての同僚で、友人で、愛した人の妻であっても・・・」

鎮守府に直接、正面から乗り込む。

これは今までしなかった。

あくまで裏から手を回す。それが自分を含めた仲間達の暗黙の了解だった。

だが今回は違う。想定外のことが起きている。

「楽しみですね・・・来週が・・・」

女はカメラを手に取り、ファインダーを覗く。

その先には写真立てがあった。

写るのは、かつての仲間達と愛した人。

いや、今でも愛し続けている人。

あの日、ここに写る大半が死んだ。出撃して戻ってこなかった。

「あれから20年余り。ずっと私達の心は、あの時から止まったまま・・・」

唯一の生きる希望は彼の息子を見届けると言う義務。

「どうか、私を失望させないでくださいね・・・」

「殺したくないから 殺したいけど、殺したくないから・・・」

「ね?」

そう言ってかつての友の名前を呼んだ。

その名前はカメラのシャッターの音でかき消された。



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