過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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893: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/01/03(日) 03:26:26.78 ID:DF/UsVyM0
海野の目は今ではなく過去を見ている。

この鎮守府を通して、自分達の楽しかった頃を見ているのだ。

それはあまりに悲しかった。

私達はどこで間違えたのか。

なんでこうなってしまったのか。

力が無かったからか。

運に見放されたからか。

ワカラナイ。

もう何もかも。

海野「話を戻しましょうか。結論から言うと私は貴女を許せないし、正直殺したいです」

南方「なら、そうしてよ。抵抗はしないわ」

海野「でもね、どんな姿であろうが生きていることを嬉しく思っている自分も居るんです」

不思議ですねと笑う。

海野「分かっているんです、貴女も被害者だって、だけど、だけど・・・それでも許せない自分もいる」

誰かを憎まないと進めなかった。

そうじゃないと耐えられなかった。

海野「最初は憎んでいなかった。憎しみは南方棲鬼にありました」

現場で半壊し残された艦から南方棲鬼と艦娘との戦闘記録映像が見つかった。

それにより、南方棲鬼を仲間の仇として憎んだ。

それだけなら良かった。

だけど、知ってしまった。

南方棲鬼の正体を。だから憎しみはかつての友人に向かった。

海野「不思議なものですね。当時は貴女の生存を望み、南方棲鬼を憎んだ」

だけど・・・

海野「その憎んだ相手が貴女で、貴女は多くの仲間をその手にかけた」

南方「私はどうすればいいの? どうすれば罪は・・・」

と言いかけたが言葉は出ない。

その罪が赦される日なんて来ない。

それだけのことをしたのだから。


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