過去ログ - 王子「囚われの姫君に恋をした」
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16: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/12(火) 16:44:58.81 ID:tcuIPDrV0
姫「う、ふふふっ」

しばらく話すと姫の緊張感も大分溶けたようで、姫は口元を抑えて大笑いする様子も見せた。

姫「王子様って、とても好奇心旺盛で、色んなことを知っていらっしゃるのね」

王子「いやー…肝心な勉学はさっぱりなんですがね」

姫「いいなぁ。私も色んなことやってみたい」

王子「それなら…」

俺と一緒にやりましょう…そう言いかけて、口をつぐむ。
この姫君は、呪いをとかない限り、ここから出ることすらできないのだ。
だが、すぐに思い直した。それなら呪いをとけばいいだけの事。自分は何を躊躇したというのか。

王子「呪いがとけたら、沢山のことをしましょう」

姫「…」

王子(ありゃ)

姫の表情は暗い。しまった、また言ってはいけないことを言ったか。

王子「だ、大丈夫ですよ!呪いは絶対にときます、いつかここから出られますって!」

姫「えぇ…」

そう言うものの、表情は相変わらずだ。
やはり不安なのだろう。無理もない、実際囚われている本人なのだし、しかもこんな繊細そうな女の子だ。
王子は自分のデリカシーのなさを呪いながら、どうしたものかと考えた。

王子(そうだ)

王子「姫様、明日は面白いものを持ってきます!楽しみにしてて下さい!」ダッ

姫「あっ、王子様…」

王子「うわああああぁぁぁ」ドーン

姫「足元気をつけて…って遅かった…」


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